「何だコイツ」②
uだよ
Shinyaの初ブログを期待してた人はごめんよ
Shinyaは「何だコイツ?」って思うくらいに凝り性なところがあるんだ
ギターの音作りなんかでは、めちゃくちゃ細かい所まで凝ってる姿をよく見るよ
俺からしたら「さっきと何処が違うんだろう…?」って思うけど、そんなShinyaの凝り性が蟲の息の曲をカッコよくしてくれるんだな
だからShinyaのブログも、きっとその凝り性が発動してるんだろうね
もうちょっと待っててくれよ
さて、俺が「何だコイツ?」って思うのは褒めている意味になるってことは話したよね
それについてのRyo-Taとの出会いも話したから、気になる人はブログを遡って見てね
俺がShinyaと初めて会ったのは冬で、蟲の息のスタジオの待合室だった
まだギターもドラムも決まってないのに、俺がKLACKの時代からお世話になってる『アンチフェミニズム』のKENZIさんの主催ライブには出たいってことで、ライブの出演だけは決めてしまったんだ
さぁ、どうするってことで、Ryo-Taが蟲の息の他に組んでいる『Omega Drip』ってマジパネなバンドのギターのShinyaを連れてきたんだ
俺はShinyaを初めて見たとき早速「何だコイツ?」って思ったよ
Ryo-Taの世紀末の青モヒカンとは違って、ピンクのロン毛の髪型のShinyaには、さほど驚きはしなかったけど、何ていうか溢れるヤンキー感が凄かった
まず股を開いた威圧的な座り方もそうだったし、ボンタンを彷彿とさせる太いパンツがヤンキー感に拍車をかけてたね
Shinyaはずっとサングラスをしたままだった
だけどそのレンズの奥には何かを企む死んだ目が垣間見えてたんだ
「あぁ、これは何人か殺してる目だな…どうせあのギターケースの中はバールのようなものが入ってるんだろ? 俺死んだわ…」って俺は心の中で呟いたよ
軽く自己紹介を済ませて雑談タイムに入ったんだけど、俺は人見知りだから全然喋らなかった
だからShinyaがウンチクをRyo-Taに語ってるのを見てたよ
そこでも「何だコイツ?」って思った
ウンチクの内容が日本の歴史だったんだ
違うだろう、君の見た目からしたら語るのはその歴史じゃないだろう、関東連合とかCRS連合とかのそっち系の歴史だろう
そんなことを口に出しにでもしたら、ギターケースの中のバールのようなもので撲殺されるのは目に見えてたから黙ってたんだ
そうして雑談を終えてスタジオに入った
Shinyaのギターケースからちゃんとギターが出てきてくれて安心したのを覚えてる
そしてShinyaのギターの音を初めて聴いたときに、また「何だコイツ?」って思ったよ
テクニックの上手さとかじゃなくて、自己主張を感じたんだ
Ryo-Taが作った曲なのに、ちゃんとShinyaを感じれた
一通り曲合わせが終わった
俺は砂粒ほどの勇気を振り絞ってShinyaとコミュニケーションを図ろうと、好きなバンドを聞いたんだ
いくつかのバンドの中に『Hi-STANDARD』って単語が出てきたときに、またまた「何だコイツ?」って思ったよ
違うだろう、君の見た目からしたら好きなのはメロコアじゃないだろう、でもメロコア好きなのは気が合うな、怖いのは見た目だけかもしれない、ギターすごいし、サングラスの中の死んだ目もいいな、意外と笑うと可愛いしな、でも冬なのにTシャツ1枚にライダースだけって寒くないのかな?ニュースで言われるバールのようなものってもうバールって呼べばいいよな?バールに似たものってなんだろう?ステッキ?
俺の中で様々な葛藤があったけど、冬の糞寒いのに薄着でいるバカさを見て、Shinyaと蟲の息を一緒にやりたいって思ったんだ
だけど蟲の息に加入して欲しいとは言ってないと思う
だって死んだ目をしたチンピラみたいな奴の居場所は蟲の息がぴったりだろう?
入らない選択をできるほど、Shinyaに選択肢なんかないよ
それは俺もRyo-Taも同じで、何もないからやるしかないんだ
ちなみに冬にTシャツ1枚にライダースだけは寒くないのか?を聞いたら「寒いよ」って言ってた
そんなShinyaも、そしてRyo-Taも、これからもたくさんの「何だコイツ?」を見せてくれるだろう
同じバンドのメンバーだけど、俺はこいつらには絶対に負けたくないと思ってる
だけど、たぶん俺がこのバンドでは最も普通だよ
そんな蟲の息をこれからよろしくね
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