「何だコイツ?」

uだよ


「何だコイツ?」
こう言われると、どう感じる?

恐らくあんまり良い印象は持たないかもしれない
だけどこの言葉は俺にとっては褒め言葉なんだ
だって自分の脳みその範疇外でないと、こんな言葉は出てこないだろう?

Ryo-Taとの出会いも「何だコイツ?」の連続だった

Ryo-Taと初めてあったのは渋谷のライブハウス
俺がアニキと呼んでるSHINさんと、Ryo-Taが一緒に組んでいる『IZANAGI』ってバンドの初ライブの日だった

Ryo-Taを初めて見て、早速「何だコイツ?」と思ったね
だって青髪でモヒカンだぜ?
そんな見た目をした奴を俺は某世紀末のマンガでしか見たことなかったから、見た目のインパクトで経絡秘孔を突かれてしまったよ

そして次の「何だコイツ?」はRyo-Taのベースのプレイスタイル
俺には音楽的な知識が皆無だから上手いとかはわからないけど、ベースを自分の体の一部のように操るのに目を見張ってしまったんだ
Ryo-Taはベースを銃に見立てて客席を打つ真似をするパフォーマンスをたまにするんだけど、それを見て俺は「あべし!!」って言いそうになったよ
死んでいるのはとっくの昔からだけどね

そんなのがRyo-Taとの初めての出会い
俺とRyo-Taはお互いに人見知りだから、会話はあんまりなかったと思うな

それから時は流れて、アニキの計らいでRyo-Taとセッションバンドでライブをすることになった

初めて同じステージに立ったとき、改めてRyo-Taのステージングの「何だコイツ?」を実感したね
油断してるとコイツに食われると思った
それと同時に絶対に負けたくないとも思ったね

余談だけど、Ryo-Taは打ち上げでもメイクを落とさずモヒカン全開なのにも「何だコイツ?」と思ったよ

そこからお互いに意識し始めたんだ
相変わらずお互いに人見知りで、会話はそこまでなかったけどね

ある日、俺は糞ダサいライダースジャケットを見付けた

直感でRyo-Taにプレゼントしようと思って購入したんだ
今思えば、お互いに人見知りだから何か話しかけるきっかけが欲しかったんだろうね

プレゼントしたその場でRyo-Taはライダースを着てたよ
糞ダサかった
あろうことかRyo-Taは着たまま歌舞伎町を練り歩いたんだ
ここでも「何だコイツ?」って思ったと同時に、着てくれたのが嬉しかった
まぁ、その日以降にRyo-Taがあのライダースを着てるのは見てないけどな

ライダースのお礼…仕返しと言っても過言じゃないけど、Ryo-Taがデニムの帽子をプレゼントしてくれた
デカデカとLOVEって書いてある糞ダサい帽子をね
その帽子を選ぶセンスと、Ryo-Taがレジに並んで買ってる姿を想像して「何だコイツ?」って思ったよ

お互いがお互いをバカだと認識して、いつの間にか人見知りもなくなった
そこから一緒にバンドを組もうって話になったんだ

ちなみにこの帽子は俺もその日以降被ってない
俺の代わりに家の埃がちゃんと被ってくれてるよ

俺とRyo-Taとの出会いはそんな感じ
次回はもう一人の「何だコイツ?」のShinyaの話をするよ

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